ADELHEID-アーデルハイドー
性別 女性
出身 神聖ローマ帝国/エルツ山地
身長 188cm
体重 70kg
生年月日 8月20日
血液型 O型
使用武器 破砕用大金槌
武器名 トールハンマー
流派名 我流
人間関係 夫 アヒム(故人)
長男 コンラート
次男 ヨアヒム
現在のドイツとチェコスロバキア国境付近に存在するエルツ山地地方の出身で16世紀当時は神聖ローマ帝国領であった。
エルツ山地(エルツさんち、ドイツ語: Erzgebirge、チェコ語: Krušné hory)では、ドイツとチェコの国境線となっている山地でもあり、ドイツ語で Erz は「鉱石」を、チェコ語で krušnéは「鉱石の」を表わす。
青銅器時代から鉱石を産出し、1168年にフライベルク付近で銀鉱が発見されて以来、ヨーロッパ有数の銀鉱山として地域社会を発展させた。銀の他、錫、鉛、鉄、コバルト、ビスマス、ウラン、ニッケル、石灰、カオリン、石炭なども採掘され、操業は1968年まで続いていたのだ。
引用:Wikipedia
アーデハイドもエルツ山地に存在する炭鉱で働く炭鉱夫一家の長女として生まれ屈強な男たちを遊び相手に元気に育っていった。成長するに従い両親の手伝いや自ら炭鉱へ赴いて掘り出した石炭を運んで駄賃をもらうになり、その甲斐あってか成人するころには、村の炭鉱夫も顔負けの筋肉と体躯になっていった。また周囲の環境からか明朗快活かつ気立てが良く正義感の強い性格でもあったことから村人達の信頼も厚かったという。
やがて、村の若者と結ばれ二人の男の子を授かり幸せな家庭を築くも、夫が山ぶくれによる炭鉱事故で死去。以後は両親に子供の面倒を見てもらいながら自ら炭鉱夫としての仕事に従事しつつ女手一つで育ててきた。
ある日のこと、仕事から家に帰ると、家の様子が何かおかしいことに気づいた。注意しながら近づいていくと息子達がとんでもない状況に陥っていた。
なんと家の前にブラウンベアが徘徊していたのだ。熊を怖がる息子たちの泣き叫ぶ声が熊を興奮させ、今にも家の中へ入り込みそうだった。まさに息子たちの危機的な状況にアーデルハイドは果敢にも立ち向かっていった。
当時の村人達の話によると突然、アーデルハイドの家の方から獣同士の咆哮が聞こえたと思ったら、ズシン、ドシンと凄まじい鈍い音が響き渡り最後にはアーデルハイドの絶叫が聞こえたので慌てて村人を集めて見に行ったという。また、この戦いを奇跡的に目撃した村人の一人はこう証言している。
「そりゃあもう、びっくりしましたよアーデルハイドが身の丈160ぐらいありそうな熊と大立ち回りしているんですから、でも追い詰められていたんでしょうねぇ、最後の最後、最も信頼して使用した武器は己の肉体でしたよ。こうね、馬乗りになって、熊をめったうちですよ。熊も抵抗してアーデルハイドの顔面に一撃を加えたんですが、それでもやめない。鬼気迫るというか子供も守る母親ってのは、ああも気高くも狂暴なのかって」
実際、村人達がアーデルハイドの家に駆け付けると、そこには無残にうちのめされた熊が大の字で死んでいた。そして、その傍らでは顔から血を流しながらも二人の子供を抱きしめるアーデルハイドの姿があった。
顔の三本線の傷は、この時につけられた傷である。ちなみに熊は体重350kgの巨熊でイタリアからオーストリアへ渡り、更にはチェコ、そして、このエルツ山地までやってきた熊と思われた。
この事件を切っ掛けに村人達から更なる信頼と尊敬を集めようになったが、熊殺しのアーデルハイドという有り難くない異称までついてしまった。そんな熊事件から、しばらくたったある日のこと、アーデルハイドは村人から相談を受ける。その内容は廃坑となった炭鉱の一つに謎の集団が住み着き夜な夜な廃坑から異形の叫び声が聞こえるというのだ。そして、その調査に行った村人達が帰ってこないと言う。噂では邪教集団フィグル・セステムスの仕業ではないかと声もあった。
自警団でもない自分に、この話を持ってくるのは筋違いではないのかと若干、思った彼女ではあるが何より世話になっている村人達、そして子供たちが住む村の危機を放っておくわけにはいかない。アーデルハイドは炭鉱の調査に赴くのであった。