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ARIEL -アリエル-
性別 不明
出身 天界
身長 178cm
体重 不明
生年月日 不明
血液型 不明
使用武器 小型剣&大型剣
武器名 ダウンフォール
流派名 聖アリエル流天界武刀術
人間関係 不明
元々は神の掟を忠実に実行する能天使の一人。 能天使は魔界の悪魔達との戦いにおいて最前線を務める。故に 悪魔と直接接触する機会が多い事から、常に魔の誘惑に晒されており、それ故に特に堕天しやすい天使でもある。
実際、明けの明星と言われた大天使が神に離反した際には、この階級か
ら最も多くの堕天使を生む結果となった。
その中でもアリエルは忠実に責務を完遂し神からの信頼も厚く、一部の地域に於ける人間達の管理・教導も任されていたという。
長い年月の間、人間達を観察していたアリエルは次第に人間と言う種族に興味を持ち、やがて如何なる困難でも自らの探求心で解決していく人間達に愛着すら持つようになった。
ある日の事、アリエルは、ある飢餓状態にある地域の村へ降り立った。
そこでは多くの人々が飢えに苦しみ、神に助けを乞い祈りを捧げていたのだ。アリエルは自らの奇跡で施しを与えようとしたが、神に止められてしまった。
アリエルは神に何故なのかと問うも、全ては神の意志と言う答えしか返ってこない。そもそも、この村が飢餓状態にあるのも神の意志だったのだ。
何故、この村の者たちは飢えなければならないのか?今まで忠実に責務を完遂してきたアリエルに初めて疑問の心が芽生えた瞬間であった。
そうこうしている内に村の者達は次々と餓死していき、最終的には生き残った子供の女の子を大人たちが殺して食おうとした。
アリエルは最初は見過ごそうとしていた。しかし、子供が泣き叫び、必死にアリエルの名を呼んで助けを乞うた。この女の子の家族はアリエルを崇拝していたのだ。
その時、アリエルの心の中で何か激情らしきものが爆発し、遂に禁忌を犯した。神に手出しを禁じられていたのにも関わらず、現界し女の子を救うと同時に自らの奇跡をもって飢餓状態から村を救ったのだ。
その事でアリエルは天界の怒りを買い、能天使の階級を剥奪の末、奇跡の力の源である左目の神眼を奪われ牢獄へ投獄されてしまう。が、それでも彼女は後悔していなかった。それでも女の子と村を救うことが出来たと信じていたからだ。しかし、その思いは300年後、門番の天使によって聞かされた話で脆くも打ち砕かれた。
そもそも、あの村が飢餓状態であったのは、人間が如何に無力で、ちっぽけな存在である事を、他の人間達へ知らしめる為の神が仕組んだデモンストレーションだったのだ。かって人間達が自らの力を過信し天にも届く塔を作るが如きの様な慢心を二度と起こさないようにする為の戒めだったのだ。
そしてアリエルが救ったはずの村は神の手によって前より酷い飢餓状態に晒され子供の女の子も空腹の末に餓死し、その躯は他の村人達に喰われてしまったと言う。
それを聞いたアリエルは慟哭したという。その声は三日三晩続き、その三日目には牢獄から慟哭は聞こえなくなり、アリエルの姿も無く、そこには無残にも切り殺された門番の天使の遺体があった。
アリエルは反逆を犯して堕天し魔界で悪魔となったのである。
かくして人類を愛した神の人形は、人類を愛する悪魔へ変貌を遂げたのであった。
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