この世界に、天と地が初めてあらわれた時、天にある高天原という場所に、高天原より生まれ出でたる七代十神が一対のひとり。天とは違い、現れたばかりの大地は海を漂うクラゲのように不安定な存在であった為、高天原の神々は「この漂う大地を作り固めよ」と命じ、天の沼矛をイザナギ、イザナミに授けた。二人は紆余曲折の末、淡路島、四国、隠岐。次に九州、壱岐、対馬、佐渡と生み、最後に本州を生んだ。
 

この八つの島を大八島国と言う。

​

この後に森羅万象における様々な神を生んだのだが、火の神を生んだ時に大やけどを負ってしまい、其のことが原因で病気がちになり、ついには命を落としてしまった。

 

このことを大いに嘆き悲しんだイザナギは黄泉の国まで彼女を迎えに行き黄泉の国の御殿の奥にいたイザナミに帰ってきてほしいと懇願する。それに対しイザナミは「私は黄泉の国の食べ物を食べてしまい、黄泉の住人になってしまったから戻ることは出来ない。でも折角、来てくれたのだから黄泉の神と相談してみる」と言いイザナギに待つように伝えた。しかし、待てども待てども、イザナミは帰ってこない。

 

イザナギは待ちきれず、御殿の奥を覗きみてしまう。そこにいたイザナミの姿はイザナギを恐れを抱かせるには十分なものであった。イザナミの全身には蛆が集り、頭、胸、腹には雷神が巣くっていたのである。イサナギは黄泉の国から逃げ出し、それを知ったイザナミは「よくも私に恥をかかせたな」と怒り心頭で追っ手を向かわせ・・・・・・

​

ちょっーーーっと、待ってよ!私にも言わせて、あのね古事記なんだか知らないけど、あのね私、腐ってないし!蛆も集ってないし!雷神も巣くってもないし!!あの雷神は黄泉の国の神の子供で、私が帰るってんで最後に別れを惜しんで遊んであげてたのよ。それをあのくそ亭主が「ぎゃあーーーっ!!」とか言ってさ、すっとんで逃げるから旦那に逃げられた女ってすんごく笑われたんだからねっ!!そりゃあ怒るわよ!!でぇオマケにでかーーい石で道塞いじゃってさ何なのよ、1000人殺すとか1500人産むとかの話も別の世界の私たちの話じゃないの？どんだけ絶倫なのよ。あーもーむかつくっ!!ぶっちゃけ、あの夫婦が羨ましいわよ。ほらええと、あの静という女の子。ほーんと一途でさ昔の私みたいだわ。

​

なんだかんだで今、黄泉の国の主神やってるんだけど、最近さ予定にない人が黄泉の国にやってきたり現世に帰っちゃったりしてるのよ。これって黄泉の国的にまずいわけ、秩序も癖もないじゃない。それもさ、原因がそうるえっじとか言う人が作り出した武器が原因だっていうらしいじゃない？それが、よーろっぱ？とかあっちの国でやってる分にはいいわよ、あっちにはあっちの神の管轄があるしね。だけどさー、イヴィるなんちゃらーとかいうヘンテコな光をまき散らしてなんなのよあれ？

​

へんな小便まき散らして面倒おこしてるんじゃないわよ!あーもう、酒が進むわ。あれのおかげで黄泉の国大変だったのよ。おまけになんだったかなー、そうそう、へぺぇとす、だか、へんぺいそくだかのあっちの鍛冶の神が好みの女の子に神託授けてあれこれさせてるいうでしょ？

 

わたしも今の状況はおもしろくないわけ、面倒くさいし、だから将来有望な、しずちゃんに事態の収拾をお願いしたのよ。私の加護とちょっとしご褒美をつけてね。ご褒美の内容？そりゃあ、せっかく生き返らせたのに黄泉帰りだってわかったら、あのバカ亭主と同じように相手が逃げるかもしれないじゃない。

 

だから、18歳の乙女に若返らせてあげたのよ。でもまー、正直、邪剣の探索と破壊に失敗しても構わないかなと私は思ってるわ。久々に思い出したわよ。人のやさしさというものをね。どっちにしろ、あの子と、あの家族は何とかしてあげたいと思ってるわ。以上!おわり

​

あ、そうだ一つ、私の話に付き合ってくれたお礼にいいこと聞かせてあげる。実はね黄泉比良坂にある大岩。あれね、別にあの坂を通らなくても外に出れるのよ。そうね、試しに今日、あなたの枕元にいってあげましょうか？あなたなら、いい蛆がわきそうだもの、ふふふ

​

​

​