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FAHLN・RYSECHA・BYAEDOR
ファールン・リスカ・ビアード
性別 女性
出身 /フレイバード王国/モルフツェ
身長 158cm
体重 48kg
使用武器 桜華刀・改
武器名 フレイア
流派名 フレバリア流
人間関係 父 モルクァワラ
母 ミリアンペア
妹 アスカナ
音速の女王
Story
フェクトリミニア大陸の西方、エストメリア魔皇国の南東に位置する鳥人族の国、フレイバード王国の女王。鳥人族は個人主義の国であり性格も自由気ままかつ神出鬼没、特に争いごとは好まないが売られた喧嘩は買うという割と武闘派な面もある。また細かいことは、あまり気にしない種族であり異種族に対する偏見もなく自分の好みなら人間族を伴侶に迎えることもザラである。
そんな国の現役女王であるファールン・リスカ・ビアードも典型的なフレイバード人な性格をしており、自分さえよければ良いとは言わないまでも他国や他人の事に、あまり興味を示さない。ファールンはごく一般的な平民の出身だが、6枚羽を持って生まれたことから家族の運命は大きく左右されることになる。
6枚羽を持つ者は古来よりフレイバード人の始祖の力を操る子とが出来るとされ、その比類無き見識と能力はフレイバードの大神木アストラル・ガディムの導きの下に鳥人族を繁栄に導くとされており、その特殊性から国内外問わず良からぬ考えを持つ者達からファールンは身柄を狙われ続ける事になってしまったのだ。
幸いにも両親がフレイバード屈指の武人であった事から妹も含め害されることは無かったが、それに加えファールン自身も、6枚羽の力により常人のフレイバード人よりも早く飛ぶことが出来た為、捕まえられなかったと言う現状もあったとされる。
それでも、近隣の住民からは妬みや羨望を含む多種多様な声にファールンも幼少ながら嫌気がさしたのか、ある日を境に彼女は本気を出さなくなってしまった。6枚羽の力を使わなくなってしまったのである。彼女を取り巻く事情を知っている両親は彼女の心情を理解し、特に何を言わず見守っていてくれた事がファールンにとっての救いだった。
ただ一度、妹のアスカナが賊に捕まり乱暴を加えられそうになった時、ファールンは6枚羽の力を解放しており、その時の賊は天災とも言える猛烈な暴風に晒され、粉微塵にされてしまった。その事が更に拍車をかけてファールンは自分の力を表に出さないようになった。
それから数年後、妹のアスカナがファールンに次期女王選抜競技の参加を持ち掛けてきた。それはフレイバードの女王が崩御して千日の間、喪に服し、喪が明けた後に行われるエアレースで、そのレースで優勝したものが女王になるのだ。ファールンはそんなものには興味がないと一度は断ったがアスカナの「例えお姉ちゃんでも本気を出しても簡単に勝てる競技じゃない」と言われ興味本位で参加した。
エアレースは予選2回と本戦1回で構成されるが、ファールンは予選1回目5位、二回目は2位であった、ファールンは力を抜いていたわけではなく純粋に技量負けによる結果だった。決勝ラインに到達していたので辛うじて本戦へ駒を進めたが、彼女は本戦を辞退する気でいた。
アスカナの言う通り、簡単に勝てるレースじゃないが勝てないレースじゃない、本気を出せば勝てるレースだ。女王なんて堅苦しいのはごめんだと彼女は考えていた。と同時に力を抜いていないにも関わらず予選1位を取れなかった悔しさもあった。それは彼女は久しく忘れていた闘争心に僅かな火を灯した。他の者はそうでもないが一人、自分と同等くらいに早い人物がいる。それは白い翼をもつ白鷹と言われたフレイバード王国空中機動旅団団長アル・ルシールであった。
どうせなら、あの人を抜いてから辞退しようと本戦に参加したファールンは後に伝説となるレースで壮絶な首位交代を繰り返し、速度の差を技量で埋めて、更には差をつけてくるアル・ルールとの戦いにファールンは我も忘れて自分の力と技をぶつけた。そして、最後の直線で互いに全力で飛行し、遂には大きな衝撃音と共に両者はゴールしたのである。その時、鳥人族は音速の域に達したのである。レースの観戦者は、それはまるで凱歌の号砲であるかのように聞こえたと後に伝えている。
勝者は0.5秒差でファールンの勝利であった。
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